「kingsman」と呼ばれる秘密諜報機関が活躍するスパイ映画。
頭を使うシーンも、ダルくなるシーンもなく、
単純なストーリーでテンポ良く進み、
派手なアクションと粋なスパイ小道具が楽しい、A級エンタメ作品だ。
イギリス映画らしいセンスの良さと、コメディ要素の絶妙なバランスも、
大きな魅力のひとつだろう。
主役の若者が、見慣れない俳優のせいか、最初はイマイチに感じたのだけれど、
脇を固めるのが、コリン・ファース、サミュエル・L・ジャクソン、マイケル・ケインといった豪華俳優陣で、
主役も、ストーリー終盤で遂に正式な「キングスマン」になってからは、
なかなかサマになってきていて、
その差を楽しめるというのも、制作側の思惑通りに違いない。
他のスパイ映画と違って、かなりエゲつない殺し合いのシーンがあるので、
そういうシーンが苦手な人はちょっと注意が必要なのだが、
最後の最後で、主人公側が、
敵に埋め込まれたチップのプログラムを改変したときに起きる衝撃のシーンが、
もしありのままに見せたら単なるスプラッター映画になっていただろうけど、
あぁ、こう見せるのね、という子供にも安心して見せられる(?)演出で、
ギリギリラインでのセンスの良さを感じたかな。
二度観たくはならない作品だけれど、
アクション映画好きなら、観て後悔はしないはず。
ビールと枝豆と一緒に、夏の夜にスカッとするには最適な映画。
適正価格:1,900円(劇場換算)