監督はジョディ・フォスター、
主演がジョージ・クルーニー、ジュリア・ロバーツという豪華な顔ぶれ。
ハズレということはないだろうと、DVDで鑑賞した。
ジョージ・クルーニーが演じるのは、金融娯楽番組の名物司会者。
けれども、番組内でかつて太鼓判を押した株が暴落してしまい、
その被害を受けた若者が、生放送中のスタジオに乱入し、
銃と爆弾で司会者を人質にする。
最初は一触即発の雰囲気だったのだけれど、
次第に心が通じ合い、犯人と司会者とでスタジオを抜け出て、
株が暴落した会社の社長と面会し、その不正を暴く、というお話。
もう少し金融的な色が濃いかと思ったらそうでもなく、
純粋なハラハラ映画として楽しめる。
爆弾入りのベストを着せられ、銃で脅されるジョージ・クルーニーが、
スタジオの外にいるディレクター役のジュリア・ロバーツの助けもあり、
少しずつ犯人を説得していくときの表情づくりは、さすがの演技力。
そして大衆と警察が取り囲む中を、
犯人と司会者が爆弾のボタンを押しながら、
不正を働いた社長の元へ向かうシーンは、
一種の道行とでもいおうか、
緊張を引きずったまま、
ラストシーンへと向かわせる脚本もなかなかのもの。
密室スリラーとしての要素もあり、まぁ見ても損はないと思う。
適正価格:1,800円(劇場換算)