人並外れた知力と戦闘力を持つ会計士(ベン・アフレック)が、
悪い奴等を相手に戦うサスペンステイストのアクション映画。
とにかく痛快。この一言に尽きる。
主人公は、自らを「高機能自閉症」と言っていたけれど、
常識では考えられない能力を付与されている時点で、
まぁこの映画はMarvel的なノリで観ればよいということで、間違いではなかった。
一応ストーリーとしては、主人公が企業の不正を暴く、というのがメインなのだが、
それぐらいの会計の不正処理は、たぶん僕が見ても分かるレベルだし、
主人公を追いかけるFBI捜査官の存在感がゼロだし、
弟と生き別れになった経緯がまったく描かれずに、
ラスト近くにいきなり弟が登場して「は?」みたいになるし、
最近のベン・アフレック主演の映画にしては、正直言って、内容は粗い。
というか、標準以下。
なので、緻密なサスペンスを期待して観るとガッカリするだろうが、
「ちょっと気取ったヒーロー物」だと割り切れば、
かろうじて観れなくはない。
ベン・アフレックは相変わらずイイ演技なんだけど、
J・K・シモンズの使い方も勿体ないし、
何と言っても、ヒロイン役が致命的に魅力的ではない!
ということで、ベン・アフレックへの贔屓を抜きにして考えると、
実はまるで見所のない作品だということに気付いた。
適正価格(劇場換算):1,200円