映画「悪魔を憐れむ歌」

 

家の近所のTSUTAYAには置いておらず、
GEOには一本あったけど、一週間待っても貸出中、

ならばと、休日出勤のついでに渋谷のTSUTAYAに寄ってみたら、
こちらも貸出中、

ええい、と思い、中古屋を数軒まわったものの、
どこにも置いていなく、

結局amazonでポチってしまったわけだけど、
それなら最初からamazonで、、とは思わない、

何でもかんでもamazonで安易に手に入れてしまうのは、
負けなような気がしているオッサンな今日この頃。

要するに、ようやく見ることができた。

もう20年近く前に、ビデオで観て以来、
ずっと見直そうと思っていて。

原題は「Fallen」(堕落した)なのだが、
思い切って邦題を「悪魔を憐れむ歌」としたのは、

劇中で何度も口ずさまれる「Time is on my side」からのストーンズつながりで、
センスとしては悪くないと思う。インパクトもあるし。

1990年代に流行った、「羊たちの沈黙」とか、
「セブン」とかの猟奇殺人ミステリーに、
堕天使云々というオカルト要素を組み合わせて、

「姿の見えない悪魔がじりじりと迫ってくる恐怖」というのを、
うまく描いた秀作だと思う。

特にラストの、デンゼル・ワシントン演じるホブズ刑事が、
山小屋に籠ってからの緊張感は、
最近ではよくあるパターンだけれど、かなりのもの。

そして最後は、猫が・・・猫が・・。

悪魔に憑依された人物は、アラム語だか何だかを話すのだけれど、
これが英語とか中国語だったら、全然怖くない。

この得体の知れない(?)言語だというところに、
原作者(or脚本家)の細かいこだわりがあるのであって、

「理解できないものへの恐怖」が、
先に述べた「姿の見えない恐怖」と相俟って、
奥深いホラー感を醸し出している気がする。

買って良かった!amazon万歳!(笑)

適正価格(劇場換算):2,200円