一応、ジャンル的にはスリラーになるのだろうけれど、
誰も死なないし、特に怖いシーンもない。
むしろ前半は、どこにでもあるような日常を描いているカンジで、
後半から、案の定「あいつがやばい!」となるのだが、
それも規定路線すぎて、特に驚く要素は何もない。
結局は、主人公の男の性格に難があったのが問題なんだよね、、
というのがネタバレで、
最近の、やたらと凝ったサスペンスやスリラーに慣れてしまうと、
間違いなく物足りなくなるのだろうけれど、
「静かに怖い」というか、日常にありがちな恐怖(?)を、
ストレートに表現するとこうなったということなのかな・・。
一番怖いのは、一番近くにいた人だという。
キャスティング的に狙ったのか、
ミスなのかは判断が難しいのだけれど、
「贈り物」を届けてくるストーカーっぽい役の俳優が、
どうしてもイイ奴に見えてしまって、内容とイマイチリンクしてくれない。
最終的にはそいつが悪いというよりも、
主人公の性格に難があった、というオチなので、
それでいいのかもしれないけれども、
悪くいえば中途半端、
あえて褒めるとすれば、キャスティング含めたゆる~い感覚が、
昨今の「ガチなスリラー」とは違う面を強調しようとしているのだとも思える。
ということで、なかなか評価が難しい一本。
観て損をしたという感覚はないけれど、
特に印象には残らない作品かな。
適正価格(劇場換算):1,400円