ジャンルで言えばサスペンスなのだけれど、
謎解きやアクションがメインではなく、
様々な人間関係や、最後は「命の尊さ」みたいなことも考えさせる内容なので、
結構重厚感がある。
娘を殺された母を演じるジュリア・ロバーツの迫真の演技と、
ニコール・キッドマンの妖艶さのコントラストに、
13年前と現在を行ったり来たりするストーリーが絡まって、
重さの割にテンポが悪い気はしなかった。
13年前に一度捕まえたものの、釈放せざるを得なかった犯人を、
もう一度見つけたぜ、という所から話は始まる。
それを聞いたときの、母親役のジュリア・ロバーツの複雑な表情が、
実は一番の見どころで、
大事なのでもう一度言いましょう、
「13年前に娘を殺した犯人が見つかった、と言われたときの、
母親役のジュリア・ロバーツの複雑な表情」が、
この映画の最大の見所なんです。
ただ、そのシーンは、物語の序盤、
観てる側は真相は全く分からない状態なので、
最後まで観て種明かしを知ってから、
もう一度ビデオを巻き戻してチェックすることを、強くオススメします。
ストーリーの90%ぐらいのところで、最初の種明かしがあり、
95%ぐらいのところで、さらにびっくりの真相が明らかになるという構成なので、
否が応でも二度見は必須。
そういう意味では、
レンタルで観るには最適な作品なのかもしれない。
大物女優二人に完全に食われた感のある主演のキウェテル・イジョフォーは、
ちょっとドンクサイかな。
役柄的に、イケメンでスマートな俳優ではダメなんだろうけど、
もう少しインパクトというか、感情移入できる部分がほしい。
女優陣が豪華だっただけに、なおさら。
個人的には、最後のオチは高評価。
怖い、と言ってはいけないのだけれど、おぉぉぉというカンジ。
(あえて種明かししませんので、言葉になっていません、あしからず)
そしてクドいようだけど、何といっても二人の女優の存在感でしょう。
それだけでも見る価値はアリです。
適正価格(劇場換算):2,100円