僕にとって2冊めの埴谷雄高体験。
一応、宇宙に関係のある著作を集めたものらしかったので、
これなら自分にも理解できるかも、、と思ったけど甘かった。
全体的に文章の抽象度が高く、
文学部出身のくせに、こういう香り高い(?)文学とは無縁で過ごしてきた自分には、
ちと理解に及ばない部分が多々ありすぎる。
でも、地球を超え、銀河を超え、
お隣のアンドロメダ銀河と我々の銀河との関係に思いを馳せる、というのは、
並みの文学者の思考スケールではないことぐらいは分かる。
科学の書物であれば、結論らしきものがまずあり、
そこに辿り着く道筋を説明する、という形になるのだけれど、
いくら「科学的素材」を扱っていると言っても、これはやはり文学なので、
読み進めないと何が言いたいのかが分からず、
かといってかなり読み進んでもよく分からず、
うーーん、もしかしたら僕の理解力ではなく、
文章の方が悪いのではないかしら、、と思ってみたり。
純粋に文章ということでいえば、
理系の人の書く文章は分かりやすい。あとはデザイナーとか。
やはり文章で飯を食っているひとは、
練って練って原型をとどめないほど表現をこねくり回さないと、満足しないものなのか。
・・・愚痴になってしまったが、要は難解な本。