久々に邦画を鑑賞したわけですが、
野村萬斎、香川照之、片岡愛之助というキャストということもあり、
濃いというか、劇場っぽいというか、
海外映画とはまるで異なる、
「見栄キリ型」(勝手に名付けた)の日本映画という、
新しいジャンルと呼ぶべきなのでしょうか。
ストーリーとしては、会社とその親会社の隠蔽を、
野村萬斎演じる「ぐうたら社員」が暴いていく、
という、まぁよくある話なのですが、
特に先に挙げた3人の演技がとにかく大袈裟で、
現実でこんな人たちに会ったら間違いなくドン引きでしょうが、
映画となると、逆に観ているうちに引き込まれてしまい、
たっぷり2時間ある作品でしたが、
飽きることなく鑑賞できたかな。
同じことを書くようだけれども、
内容としてはありきたりなんだよなぁ。
でも、それをなぜ飽きずに観られたのかを考えてみるに、
ひとつは、女子社員(知らない女優さん)と及川光博演じる平凡な課長が、
探偵っぽく不正の謎を解いていくのが、ワクワクする点と、
あとはやはり、さっき書いたような、
個々の役者の「濃い」演技と大袈裟な演出が、
歌舞伎と一緒で、なんか日本人には合うんでしょうね。
※実は観たことないのだけれども、
「半沢直樹」(字合ってる?)もこんな感じなのかな?
原作の小説(池井戸潤?知らない作家だな・・)も有名らしく、
別にそっちは読んでみたいとは思いませんが、
この映画は、割とオススメかと。
「ザ・ジャパニーズ・エンターテイメント」。
適正価格(劇場換算):1,800円