リュック・ベッソン製作の2013年のフランス映画。
金融成金で、妻を支配したがるモラハラ夫と、
お金は大好きだけど、夫を愛しておらず、
不倫相手と夫の殺害を企てる魔性の妻。
どちらに肩入れするかによって、
この映画の感想は変わるかと。
さて、ストーリーを紹介すると、
その夫婦がモロッコにハネムーンに行くわけだが、
夫の殺害計画は失敗におわり、
夫婦および妻の不倫相手は、
お互い車が大破、砂漠の真ん中に取り残されてしまう。
そこに居合わせた護送中の犯罪者や、
謎の女、そして後からやってきた謎の男。
極限状態の中で、
素性を知らない者同士の探り合いが行われ、
最終的には二人が死亡、
生き残った面々は修理した車で何とか砂漠を脱出する。
ここまでで全体の3分の2。
残りの3分の1は、モロッコ市街地でのやり取りとなるが、
それぞれの人物の素性が徐々に暴かれていき、
最終的には、1人が殺され、1人が捕まり・・・。
砂漠の場面で、それほどサバイバル感が強くなかったり、
妻役がそんなに「悪い女」に見えなかったり、
ディテールの粗さは目立つものの、
全体的には及第点かな。
ただ冒頭に述べたように、
主人公夫婦のどちらに感情移入するかによって、
ラストシーンがカタルシスになるか不快感になるかが、
大きく違ってくる。
ちなみに僕としては、
ラストはまったくスカッとしなかったw
明らかに、夫婦のうち最後に生き残った方が、
悪い奴だと思うのだが。。
まぁそうやって意見が割れるのも、
映画を観る楽しみのひとつということで。
適正価格(劇場換算):1,400円