もはやお馴染みとなった、
デンマーク発のサスペンスシリーズの最新作。
今回は、ちとテーマが重い。
カールのマイペースぶりに愛想を尽かし、
異動することとなったアサド。
そんな折、とあるアパートの壁の中から、
ミイラ化した3体の遺体が発見される。
調査を進めるうちに、
どうやら、50年ほど前の女子収容所と関係があるらしく、
そこでの違法な不妊手術の実態、
そしてアサドの知人女性もその被害者であるらしいことが分かり、
50年の月日を越えて、犯人を追いつめていく・・
というお話。
主人公の一人がアサドであることから、
移民問題はこのシリーズのお決まりといってもよいテーマだが、
今回はそこに不妊手術というものがプラスされ、
性的描写も含め、かなり重い内容となっている。
カールの神経質(?)っぽい演技もだいぶ様になってきたし、
作品としては、いつも通りの高いレベルにあると思う。
ストーリー的にも、犯人が判明する際の軽いトリックがあったりして、
退屈することはないだろう。
「特捜部Q」シリーズのファンであれば、
まず不満はないはず。
適正価格(劇場換算):1,800円