子供の頃、
初めて「ぎょかい」という言葉を聞いて、
それが「魚貝」ではなく、
「魚介」だということに疑問をもって以来、
特にそこには踏み込むことなく、
大人になったわけだが、
昨日(w)、近所の寿司屋の看板に、
「まぐろと魚貝のお店」と書かれているのを目にして、
「ん?魚介じゃないの?」
と思ったのを機に、調べてみることにした。
我が国が世界に誇る、
『諸橋大漢和辞典』にあたったところ、
「介」の意味として、
かふら。甲蟲。
とあった。
(「かふら」は「甲羅」)
なるほど、「介在」や「仲介」も、
間に入って分けるという意味なので、
「硬いものを割る」というイメージにつながる。
つまり、「介」は硬い生き物、
エビ、カニ、ウニ、カメ、
そしてもちろん貝類、
これらをすべて含めることになるので、
「魚介」といえば、
海にいるほぼすべての生物を指すことになる。
『大漢和』の「魚介」の項に、
「鱗介」とあるのは、
「うろこがある奴と硬い奴」ということで、
これも頷ける。
ということで、子供の頃からの疑問は、
これで解決したわけだが、
これぐらいもっと早く調べろよ、と。
疑問をギモンのままにしておくのは、
よくないことだと、あらためて反省。