2019年、ポルトガル・アメリカ・マレーシア合作の、
ホラーテイストのSF映画。
原作はラヴクラフトということで、
その小説は読んでないので申し訳ないが、
感想を端的に述べるならば、
「何じゃこりゃ」。
田舎で平和に暮らす、
ニコラス・ケイジ演じる主人公一家。
ある晩、庭に隕石のようなものが落下する。
それは奇妙な色と臭いを放つばかりか、
一家の人々や家畜たちに、
感染(?)し、
彼らをゾンビ化(or エイリアン化)させる、
というお話。
敢えて教訓を読み取るならば、
コロナも然り、
こういう謎のウィルス的なものが、
地球の生物に悪影響を及ぼすこともあるよ、
ということなわけだが、
ただ映画としては、
それに翻弄(感染)される、
一家のドタバタ劇しか描いておらず、
ちょっと奥行きがないというか、
これなら『宇宙戦争』の方が、
まだマシかと。
あと個人的にマイナスなのは、
グロ気味のシーンが多いのですわ。
内容が軽薄だから、
そっち方向に舵を切ったのだろうけれど、
いずれにしても、
こういう中途半端なSF映画は好きではない。
きっと、ラヴクラフトの原作は、
もっと「まとも」なんだと思うので、
いつかは読んで、
「お口直し」にしてみたいと思う。
適正価格(劇場換算):600円