1979年のアメリカ映画。
脱獄不可能と言われた、
アルカトラズ刑務所からの、
3人の男による実際の脱走事件を、
ベースにしたお話。
この1962年の脱走事件については、
色々なところで紹介されているので、
そちらを参照願いたいが、
脱走後に残された証拠物品や、
本来は一緒に脱走するはずだった男の証言等から、
彼らの脱走計画については、
かなり細かい部分まで判明しているようであり、
それを忠実に再現した映画になっている。
脱獄映画といえば、
『ショーシャンクの空に』が思い浮かぶが、
あちらが「執念系」だとすれば、
こちらは「大胆不敵系」。
何せ、壁に脱出穴を掘ったあとも、
すぐには脱走せず、
穴を出た先にあるスペースで、
仲間と落ち合い、
何日もかけて準備をしていたというし、
所長室から盗んだ爪切りや、
電気ドリルまでも使うといった次第で、
まぁ、大胆不敵である以上に、
普通バレるだろ!と、
ツッコミたくなる方が先ですが。
果たしてどこまでが事実かは、
脱走後、いまだに行方不明であるという、
3人のみぞ知るところだが、
バレそうでバレない、
ハラハラ・ドキドキ感と、
あとは刑務所内の、
ありがちな人間関係模様が、
この映画見所かな。
よく出来たエンタテイメント。
もはや名作の部類なのかと思いますが、
2時間以内にコンパクトにまとまっているので、
未見の方には、オススメしたい。
適正価格(劇場換算):1,500円