2003年のアメリカ映画。
率直に、イイ映画だな~と。
ニコラス・ケイジ演じる、
心に病を抱えた詐欺師が、
初めて会う自分の娘に心を開き、
詐欺師から足を洗おうとするが、
そこから騙し騙され、
でも最後はハッピーエンド。
これをサスペンスとして観ると、
オチはだいぶ早い段階から分かるし、
イマドキ大したことのないレベルなんだけれど、
親子の絆をテーマとした、
ヒューマンドラマとして捉えると、
なかなか面白いかな、と。
やっぱり、ニコラス・ケイジは味がある。
潔癖症と屋外恐怖症を患った詐欺師、
しかも妻とは別居で、
会ったことのない14歳の娘が、
家に転がり込んでくる、
という、
トリプル役満を遥かに越えた難しい役所を、
嫌味なく演じ切っており、
まさにニコラス・ケイジの演技を、
楽しむための映画と言ってもいい。
特に派手なシーンもないし、
練り込まれた脚本でもないし、
でも何故か引きずり込まれてしまう、
こういうのを良作と呼ぶべきなのでしょう。
適正価格(劇場換算):1,800円