オルガ・キュリレンコ主演、映画「ウィッシュ・ルーム」
フランス・ルクセンブルク・ベルギー合作の、
2019年のスリラー映画。

あんなこといいな♪
出来たらいいな♪

というドラ●もん(なぜか伏せ字)の歌じゃないけれど、
流れ星に願いを言ったり、
七夕の短冊に願望を書いたり、

我々の欲望にはキリがない。

でもそんな「願い」を、
簡単に叶えてくれる物件があるんです、
それがこちら!

というお話。

画家の夫と、翻訳家の妻。

郊外に念願のマイホームを手に入れるが、
そこで隠し部屋を見つける。

なんだここは?
と思ったものだが、

その部屋は、
なんでも希望のものを製造してくれる、

「夢の3Dプリンター」
のような部屋だった。

シャンパン!
ブランデー!
ゴッホ!
ダイヤモンド!
キャビア!
現金!
現金!
現金!

なんでもござれの、
贅沢三昧。

欲しい物を口にすれば、
なんでもそこに現れる。

ちなみに、僕はここで、
「crave(渇望する)」という英単語を、
初めて学びました。

want,wish,need
ではなく、

crave

と言われると、
すごく切実な気がするものですね。

使う機会はないと思いますが、
メモメモ。

それはさておき、
何でも欲しい物をゲットできた夫婦は、

遂に禁断の扉を、
開けることになる。

はい、子供。

かのイザナギのミコトも、

左目からアマテラスを、
右目からツクヨミを、
鼻からスサノヲを、

それぞれ産んだといわれているように、

子供を作るということは、
色々な意味で、色々な意味で、
(大事なので二度言いました)
カンタンではない。

それをこの夫婦は、
ドラ●もん(なぜか伏せ字)のポケットで、
叶えてしまったわけですね。

子供の名前はショーン(シェーンだったかな?)、
ここからが、さぁ大変。

実は、この部屋で作ったものは、
屋外に出すと劣化してしまう、
という特性があって、

だから、現金も、
作ったはいいが、使うことができない。

では子供は?というと、
一気に成長してしまうわけです。

赤ん坊から一瞬にして、
10歳ぐらいまで育ったショーン。

どうやら自分は、
父親に愛されていないのでは?

と思いつつ、
遂に自分の意志で屋外に出て、
青年となる。

この辺りの、
息子と父親の葛藤みたいなのが、

子供がいない自分としても、
なぜかリアリティ。

大人になったショーンは、
母親への愛と父親への憎しみを、
行動に移し、さぁ、大変。

そこからハラハラ・ドキドキの、
あんな・こんながあって、
それはそれは。

そしてラストが、
結構衝撃です。

うん、1.5時間ぐらいのコンパクトながら、
内容は濃密だし、
美人女優が主演(ここ、大事)だし、

誰もが思いつきそうな単純な設定なんだけど、
なぜか今までこういう映画はなかったよね、
という、佳作。

人間の欲望と、
夫婦愛、親子愛のようなテーマも含まれていて、

なかなか考えさせられるけど、
ラストは、賛否あるだろうな(意味深)。

これは見て損はない。

あと、全然関係ないけど、
こんなやり取りがあって、
ちょっと興味深い。

妻「あなたはビビリなの?」
夫「俺はワイルドだよ」
妻「ベルギー出身なのに?」
夫「千種類のビールを造った国だぜ。ワイルドだろ?」

ベルギーは素敵な国だね。

適正価格(劇場換算):1,800円