ティム・ハーフォード 著「統計で騙されない10の方法」(日本経済新聞出版 )
このタイトルがあって、
しかも、

はじめに 統計でウソをつく法
ルール1 とっさの感情には注意する
ルール2 個人的経験を疑う
ルール3 なにを数えたデータか確認する
ルール4 俯瞰する
ルール5 背景を知る
ルール6 数え損なったデータを考える
ルール7 AIやアルゴリズムに丸投げしない
ルール8 公的統計の存在を重視する
ルール9 グラフやチャートが美しくても、鵜呑みにしない
ルール10 頭と心を柔軟に
ゴールデンルール 知りたいという気持ちをもつ

って紹介されていれば、
さぞや実践的な本だと思うわけだが、

フタを開けてみれば、
昔のエピソードと観念的な話ばかりで、
正直、退屈極まりない。

いや、教訓めいたことも、
あるっちゃあるんだけれど、

キレイなグラフに騙されるなよ、とか、
政府の出した数字だからといって、
信用するな、とか、

中学生に諭しているような内容だし、
ダラダラと長いだけで、
中身がなかったかな。

統計にダマされない、
っていう前に、

そもそもこの本にダマされたっていうか、
統計のシンプルな美しさとは、
対極にある「うるさい」本。

今更こんな本を出して、
何がしたいのだろうか。

読むのに使ったコストを、
返してほしいわ。