死体の話から始まり、
昆虫食、性器、共食い、屍姦、
寄生虫、排泄物、呪術、
等々、
一般的に気味が悪いとされるものや、
タブー視されているもの、
触れないことが、
暗黙の了解になっていること事柄について、
女性サイエンスライターが、
その道の専門家達の研究内容を紹介しながら、
考察を行っている本。
例えば、
あの嫌われモノの「G」について、
果たして脚を何本失うまでは、
走る速さが変わらないのか、
どこまで体が潰されても、
生きていけるのかなど、
誰もが少しは興味はあるけれども、
敢えて深入りしたくはない内容を、
科学の専門知識がなくても分かるように、
一般向けに紹介していることに、
意義がある。
各トピックの、
キワモノっぷりもさることながら、
あらためて、
我々凡人には想像することすらできぬ、
「スゴイ世界」が、
まだまだこの地球にはあるのだと、
実感させてくれる。