マッツ・ミケルセン主演、2020年デンマーク・オランダ・スウェーデンのドラマ映画「アナザーラウンド」
2020年、デンマーク・オランダ・スウェーデンのドラマ。

ちょっと酒入れて仕事してみたら、
あら不思議、すんごいはかどる!

なら、もうちょっと飲んでみたら・・・
もっとはかどる!

・・・って、俺かよ。

まぁ、僕はPCに向かってるだけですが、
この映画の人物たちは、
学校の教師ですからねw

でもストレス溜まるんでしょうな、
飲めば飲むほど、仕事がうまくいく。

最初は、
「血中アルコール濃度0.05%」
というのが基準だったのが、
どんどん上限が上がっていき、

ある日、限界まで飲んでみるか、
となって、あら大変。

飲み屋で暴れるわ、
怪我して道端で寝るわ、
家族に迷惑は掛けるわ

・・・って、俺かよ。

その日をきっかけに、
酒はほどほどにする者もいたり、
逆に依存症になる者もいたり、

悲喜こもごもありながら、
無事に教え子たちが卒業を迎えるという、

なんか無理やりハッピーエンドに、
こじつけた気がするんだけれども。

随所にちょいと深みがあるドラマには違いないが、
基本、ダラダラと酒を呑んでるだけで、

退屈はしないが、
全体として締りがないというか、

まぁ、人生楽しんだもん勝ち、
ということでしょうかね。

観ていて暗くもならないし、
いやむしろ楽しめるんだが、

最終的な感想としては、
どちらかといえば薄っぺらい。

主演のマッツ・ミケルセンは、
『カジノ・ロワイヤル』で知ったときは、

なんかクセが強いな、、と思ったが、
だいぶ味が出てきましたね。

元はダンサーだったらしく、
本作のラストシーンでは、
キレキレのダンスを披露してくれるのですが、

(勿論シラフなんでしょうが)
「泥酔しながら踊ってる風」の演技は、
さすが一流の役者だなぁと。

これは蛇足ですが、
北欧の映画らしく、
基本、酒はウォッカ、

「音楽の天才」を表す例えは、
チャイコフスキーでしたね。

あと、このジャケ写が素敵。

適正価格(劇場換算):1,500円