2021年、米のサスペンス。
1950年代のデトロイトを舞台に、
自動車産業の利権と、
それを取り巻くワルたちの、
騙し・騙されを描く。
監督が流石のソダーバーグだけあって、
ストーリーが濃密すぎて、
もはや説明不能。
これ、劇場で観たら、
絶対理解できないだろうなー。
アマプラで何度も停止&巻き戻しをしながら、
ようやく8割ぐらい?理解できた感じ。
登場人物の一人一人が、
腹に一物を抱えていて、
誰かと仲間になると見せかけて、
実は騙したり、
二重スパイのような関係だったりで、
絡まったすべての糸をほどくのは、
映像だけではまずムリ(笑)。
喩えが悪いかもしれないけれど、
良く出来た数学の問題とか、
バッハのフーガとか、
途中色々な要素が絡み合いながら、
最終的なゴールに見事収束するという、
もはやこれは、
ソダーバーグの芸術だね。
キャスティング的には、
ベニチオ・デル・トロは、
安定の味のある演技だし、
ドン・チードルは、
しばらく見ないうちに老けたな・・・
まぁ、この役作りなのかもしれないけど。
ブレンダン・フレイザーが、
彦摩呂バリに肥えてたのが驚きなのと、
あとは、ラスト近くに、
あの大物俳優が。
※ジャケ写にも記載されていません。
派手なドンパチは全くないですが、
アタマをフル回転しながら、
濃密なサスペンスを楽しみたい方には、
自信をもっておススメできる。
適正価格(劇場換算):2,100円