孤島の高級レストランという、
ありそうでなかった設定の、
2022年USのスリラー映画。
感覚としては、
『そして誰もいなくなった』
なのかしら。
もともと、
レストランを舞台にした映画は、
個人的には大好きで、
そこにサスペンス・スリラー要素が、
プラスになっているわけだから、
嫌いなわけがない。
高級コース料理が、
一品一品解説付きで運ばれてくる。
最初は舌鼓を打っていた客たちだが、
4品目辺りから、
不穏な空気が漂いだす。
どうやらシェフは、
何かヘン?
しかも客の一人一人に、
恨みをもっている?
R15とはいえ、
グロいシーンは皆無なので、
そこは流石、ディズニー。
でもレストランでの閉塞感という、
なかなか新鮮な設定が、
結構ゾクゾクします。
いやぁ、設定とプロットは、
バッチリなんですけどね…。
惜しむらくは、最後まで、
madなシェフの意図が分からない。
別にそんな理由で、
あんたも相手も死なんでいいでしょ、
と思うわけで、
そこをもう少し丁寧にしてくれれば、
かなり高評価になったんですけれども。
んーーーーー惜しい。
主演(?)のシェフ役は、
もはや英国を代表する俳優となった、
レイフ・ファインズ。
文句の付けようのない怪演で、
まさにこの映画の見所は、
そこだといってもいい。
付け加えるならば、
ヒロイン役の、
アニャ・テイラー=ジョイという女優さんが、
なかなか個性的な顔立ちで、
役に上手くハマってたかな。
総じて、もうひと捻りあれば、
満点評価でした。
適正価格(劇場換算):1,400円。