2015年、仏・英・米合作の、
ドキュメンタリー映画。
世界中のステーキの名店を、
ランク付けしつつ、
実際に食べ歩きながら、
料理人、肉屋、生産者の、
牛への深い愛情とこだわりや、
肉牛自身の魅力(?)
に深く迫った、
なかなかの力作。
とにかく、全編、
肉、肉、肉。
僕自身、
糖質をなるべく摂らないようにしてからは、
食事はステーキとサラダ、
ということが多い。
糖質だけではなく、
脂質にも気を遣っているので、
以前は、赤身オンリーだったのが、
この映画を観てから、
ステーキの神髄は、
その脂身にあるのではないかと思い、
そこそこ霜降り状態のものを、
ここ数回は食べているのだが、
でもやっぱり、
そもそも自分が若くない(苦笑)、
胃もたれするレベルのものも、
あるにはあるわけで。
でも、赤身にはない、
肉らしい魅力が、
確かに脂には、ある。
なにごとも程々に、
ということですな。
この映画に登場する、
生産者たちの声を聴くと、
やっぱり飼育における、
一番のこだわりポイントは、
エサなんだなぁ、と。
牧草オンリーなのか、
穀物飼料なのか、
素人には分からないけれど、
大きくその二派に、
分かれていた気がする。
エサから始まって、
食す直前の焼き加減まで、
多くのパラメータがあり、
その組み合わせが異なれば、
全く違う味の世界が広がる、
そんなステーキの魅力が、
みっちりと味わえる作品。
適正価格(劇場換算):1,600円