リドリー・スコット製作、
2013年、米・英合作のスリラー映画。
主人公は、元FBIの、
民間警備会社に勤務する、
女性潜入捜査官。
大企業を狙ったテロを防ぐために、
テロリスト集団への潜入を行うが、
彼等と過ごしているうちに、
その思想や信条、
そして人物に惹かれていくことで、
彼女の心に葛藤が生じていく、
その過程を中心に描いた作品。
正直、重たい。
よくある捜査官モノを期待すると、
途中でギブアップするかもしれない。
米英合作ということなのだが、
ヨーロッパ映画の雰囲気が強いのかな、
かといって、
ハリウッド的な推進力(?)もあるし、
まぁ、さすがは、
リドリー・スコットというべきか、
ベタな表現をするならば、
こんなテーマの作品なのに、
なぜかジーンとさせられる、
そんな感じの、
シブい良作ですな。
テロリストのリーダー役の、
アレクサンダー・スカルスガルドは、
どこかで観たことあると思ったら、
『バトル・シップ』の序盤で、
華々しく散っていった、
あのイケメン艦長ね。
その彼と主人公の女性捜査官が、
はっきりと恋に落ちるわけでもなく、
微妙な距離感での、
ジリジリした関係のまま、
実は敵同士というスリル感が、
この映画の見所だろう。
適正価格(劇場換算):2,000円