トーマス・ヘイガー 著「歴史を変えた10の薬」(すばる舎)
アヘンの話から始まり、
モルヒネ等のオピオイド類、
ワクチン、
ピル、バイアグラ
等々の、
10の薬品(類)について、

これらがいかに、
人間社会に根付き、

もはやなくてはならないものに、
なってしまっているかを、

服用する側の視点は、
もちろんのこと、

薬を製造する側、
処方する側、
販売する側の視点も、
織り交ぜながら、

解説・考察した本。

一言で「薬」といっても、
科学、ビジネス、快楽などの、
さまざまな側面を持っていることを、

豊富な逸話とともに、
知ることができて、
興味深い。

アヘンからスタートするのも、
まさにこれが、
ヒトの持つ各種の欲求に、
深く根付いているからだろう。

そしてビジネス。

我々はともすれば、
「薬品ビジネス」と、
「薬学」とを混同しがちで、

薬といえどもビジネス、
その裏には拝金主義が潜んでいることを、
忘れてはならない。

コロナ禍における、
賛否両論ワクチン騒動で、

社会は随分、
薬に対して敏感になった。

そんな今だからこそ、
プラス・マイナス両面で、

薬について、
もっと知るべきなんだと思う。

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