アンドリュー・ドイグ著「死因の人類史」(草思社)
病気、戦争、事故、自殺…

ヒトに死をもたらす、
これらの脅威について、

我々は歴史を通じて、
どう向き合ってきたのか、

あるいは、
どう向き合うべきなのか、

について論じた本。

コロナ禍に執筆された著書のせいか、
死因の中でも、

特に感染症については、
かなり細かく考察している。

そのせいかな、
全体のバランスが、
やや偏っている感じが、
しないでもない。

ただ、我々にとって、
死が避けられないものである以上、

それをもたらす出来事については、
いくら知っても、
知り過ぎることはないわけで、

縁起でもないかもしれないが、
この本を読みながら、

自分の「死に様」について、
あれこれと考えてみるのも、

決して無駄なことではないと、
思われる。

生まれ方は、
皆同じであるのに、

死に方は、
様々であるというのは、

よくよく考えてみれば、
不思議なことである。

しかも、
我々に選択肢が、
与えられているわけではなく、

予期できる場合もあれば、
覚悟の暇すら、
与えられない場合もある。

死とは、
やはり不思議なものだ。

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