タイトルからして、
ハウツー要素が強いのかと思いきや、
実際は、
しっかりとした「読書論」。
「読んだ」には、
様々なレベルがあり、
「読んでない」にも、
様々なレベルがある。
ではそもそも、
「ある本を読んだ」
とは、何を意味するのか。
要は、
「ある本を読んだ」とは、
主観的な判断であって、
たとえば、
一字一句漏らさず読んだといって、
中身が頭に入ってこないこともあれば、
目次と解説さえ読めば、
十分理解できることもある。
(さらに時間の短縮にもなる)
だったら、
わざわざ時間をかけて、
まるまる一冊読む必要なんて、
ないんじゃね?
むしろ、
少しだけ内容を齧って、
足りない部分は、
自分の頭で補完する、
それも立派な「創造」だよね、
っていうのが、
この本の主旨。
・・・と、
ここまで書いてきて思ったのだが、
確かにこのレベルの紹介であれば、
何度も寝落ちしながら全部読まないでも、
流し読みで十分だったし、
何なら、解説だけでも…
ということは、
この本に書いてあることは、
かなり正鵠を射ている、
ということなのだろう。
自分の場合、
古典とかミステリーとか、
「読むこと自体」に、
楽しみがある読書以外は、
あまり時間をかけても、
無駄なのかもしれないな。
知識を得たいのであれば、
いまやAIに聞けば、
答えてくれるし、
あとはその事実の、
裏にあるものや、
あれこれを、
想像&創造することに、
貴重な時間と頭を、
使うべきということで。