2023年チェコの、
サスペンス&ヒューマンドラマ。
優れた獣医師だった主人公は、
馬に頭を蹴られ重傷を負い、
失語症となってしまう。
悲嘆しながらも、
彼に寄りそう、妻と母。
最初は、ヒューマンドラマかと思ったのだが、
途中から静かに展開し始める。
妻と母、そしてもう1人の女性が、
警察らしきところで、
取り調べを受けながら、
過去のシーンが映像として回想され、
どうやら、彼は死亡した、
しかも殺された、
ということが分かってくる。
この3人の女性の他にも、
主治医や看護師をも交え、
一人一人の言い分の矛盾が、
観る側を煙に巻いていき、
要するにこれは、
『藪の中』と同様の、
プロットなのだ、と。
それにしても、
内容は深い。
複数の人物を巡る、
愛と人生の葛藤が、
2時間弱の作品の中に、
濃密に込められていて、
しかもそれを、
一応は、「犯人捜し」風に描いているので、
飽きずに魅入ってしまうという、
これは佳作、いや傑作。
それにしても、
結末で種明かしを知ったときは、
なんだろうね、
悲しさと優しさと納得感というか、
いくつもの感情が、
がーっと押し寄せてきて、
なんか久々に、
良い作品を観たとしか言えない。
チェコの映画ですか、、
相当レベル高いです。
適正価格(劇場換算):2,500円