2021年、USのスリラー映画。
主人公のクロエは、
生まれつき体が弱く、
歩くこともできず、
母親に手厚く介護されながら、
毎日数種の薬を、
飲み続けなければならなかった。
ある日、
薬のひとつが、
おかしいことに気付く。
その疑念はそのまま、
母親へと向けられ、
ついに行動を起こしたクロエは、
母親の言動や、
自分たちの過去の、
おぞましい秘密に気付く、
というお話。
身近にいる人間が、
実は超サイコでコワかった、
というパターンで、
お決まりではあるものの、
ディテールまで丁寧に作られていて、
これはなかなかの佳作。
一番信頼していた人に、
裏切られる、
しかもそれが、
急転直下どころか、
地球の裏側まで突き抜けそうな、
大大大ショックな事態になる、
というのが、
シンプルに怖いです、はい。
あと、
ストーリーが進むにしたがって、
母親役の俳優の表情が、
何となく変貌していくように見えるのは、
さすがの演技力というべきか。
（知らない女優さんだけど）
母親の言動を、
いい加減に描くのではなく、
これでもか、というぐらい、
念入りに怖く仕立て上げた、
脚本もまた、
褒められるべきでしょう。
ただ老婆心ながら、
ひとつ心配なのが、
主人公のクロエのように、
家族に支えられながら、
難病と闘っている方は、
大勢いるわけで、
そんな方たちが、
この作品を観たら、、、
と思うと、
ちょっと複雑な気持ちになる。
適正価格（劇場換算）：2,300円