
2022年、米・加合作のSF作品。
いわゆるディザスターものではなく、
割と哲学的で真面目な(?)、
B級SF。
ゆえに、好き嫌いは、
かなり分かれそう。
AIや先端テクノロジーが、
生活に溶け込んでいる近未来を舞台に、
クセのあるショートストーリー4~5編を、
同時に進行させ、
最終的には、
それらをすべて繋げたうえで、
磁気嵐による地球滅亡、
というクライマックスに、
もってゆく。
それぞれのストーリーは、
「クセのある」と書いたが、
ヨーロッパ映画風の、
かなり頽廃的な雰囲気が満載で、
ハリウッド的な、
ドタバタSFを期待した人は、
まずここで無理だろうが、
個人的には、
かなりツボ。
別に「地球滅亡」というテーマがなくても、
それなりに楽しめると思った。
人間の欲とか、
テクノロジーの怖さ、
自然の無慈悲さ、
そういったテーマで貫かれた、
なかなか興味深い作品だった。
適正価格(劇場換算):2,000円