榎村 寛之 著「謎の平安前期―桓武天皇から『源氏物語』誕生までの200年」(中公新書)
いや、普通に、
素晴らしい本なのですが、

単に、自分の想像と違った。

もう少し、
こう、新書ならではの、

変化球的な視点を、
期待していたもので、

それがズバリ直球、
悪く言えば、非常に教科書的、

その意味で、残念ではあった。

一読者の立場として、
構成にとやかく言えるものではないが、

もう少し論点を絞った方が、
良かったのではないかと思う。

良く言えば、
情報量が豊富ではあるのだが、

それがゆえに、
説明的に成り過ぎというか。

例えば、
仮に平安時代最初の200年を、
「平安前期」と捉えるのであれば、

菅原道真による、
遣唐使廃止というのは、

「色々な意味」で、
重要な事件だったはずであり、

その「色々な意味」を、
論考するだけでも、
良かったのでは、と思ったり。

でも、著者の専門は、
「斎宮」とのことなので、

単に本のタイトルが、
盛り過ぎなのかもしれないね。

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