シガニー・ウィーバー演じる物理学者のマーガレット博士は、
キリアン・マーフィ演じる助手のトムとともに、
超常現象だとか、超能力などと称したインチキを次々と見破っていく。
そんな彼らの前に、伝説の超能力者、
サイモン・シルバー(ロバート・デニーロ)が姿を現し、
彼のトリックを見破ろうとマーガレットとトムが立ち向かうのであるが・・・
という内容。
こうやって書くと、B級感がプンプンするかもしれないのだけれども、
何といってもデニーロとシガニー・ウィーバーという、
存在感抜群の名優が二人も出ているので、
緊張感のある作品に仕上がっており、そこそこ楽しめる。
ただオチが強引すぎる気がするのと、
あれ?デニーロはどうなっちゃうの?と、
もどかしい部分も残ったりするので、
最後をもう少し丁寧に描いてほしかった。
(あと、デニーロ演じるシルバーが、実は・・・、
という種明かしもちょっといただけない)
これは思いっきりネタバレなのだけれど、
途中でマーガレット博士は死んでしまうのだが、
その原因もよく分からない。
ストーリー的には、
シルバーの超能力で殺害されたみたいに描かれているけれど、
オチを知ってしまうと、そういうわけではないみたいだし・・・分からん。。
それにしても、こういう凄味のある役を演じさせたら、
デニーロの右に出る役者はいませんね。
存在感だけでスクリーンを支配できるというのは、
このことでしょう。
作品を生かすも殺すも役者次第、という好例かもしれない。
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