製薬会社のスキャンダルをネタとした社会派(?)サスペンス。
見所は、何と言っても、
アル・パチーノ&アンソニー・ホプキンスの初共演。
ただ、実際に二人が絡む場面は、
後半の5分ほどの会議室のシーンしかなく、やや不満。
ストーリーとしては、
ジョシュ・デュアメル演じる若手弁護士が主人公で、
彼が製薬会社のCEO(アンソニー・ホプキンス)の愛人と関係を持ち、
製薬会社のスキャンダルの証拠を入手することから、
家族共々トラブルに巻き込まれていく、というお話。
優秀な弁護士という設定の割に、
いろいろとヌケている部分が多いのは、
かなりのツッコミどころだと思うし、
イ・ビョンホン演じる殺し屋も、
何を目的にして動いているのか、
なぜCEOの愛人の隣人を執拗に狙ったのか、など、
イマイチ釈然としない点も多々ある。
なので、サスペンスとしてはかなり大味なのだけれど、
二大俳優の貫録のある演技が、
かろうじて観れるレベルにとどめさせてくれている感じかな。
特に、クセのある悪党がすっかりハマり役となったアル・パチーノは、
今回もイヤらしい役どころを、
イイ意味で力の抜けたというか、
目の動き・表情だけで説得力を持たせる、さすがの演技。
適正価格(劇場換算):1,800円