いわゆる「~するな」型のタブー形式をとることで、
逆に読者の興味を煽ろうということなのだろうが、
内容的には、どこにでもあるオカルト本。
コリン・ウィルソン的残酷事件簿に、
都市伝説や、自らの執筆本の宣伝をも含め、
読んでどうなるというものでもないが、ヒマつぶしにはなった。
都市化・文明化が進むにつれ、
正統な(?)「怪談」は肩身が狭くなりつつあるけれども、
それとは若干性質の異なる「都市伝説」は、
これからも廃れることはないのだろう。
せっかくタイトルを「検索禁止」とするなら、
それらの都市伝説が、ネット上でいかにして広がっていくのか、
というあたりにフォーカスすると、もう少し読み応えがあったのに、とは思う。
個人的に興味があったのは、
「トミノの地獄」と「おじろくおばさ」。