ちょっとSFっぽいけど、マジメな話。
どうあがいても、
地球は45億年後には滅亡せざるを得ないわけだが、
ヒトの文明を少しでも長く続けさせるために、
解決すべきはエネルギー問題だと言われている。
地球という「系」で考えてみれば、
これだけの熱量を毎時毎日ガンガン消費していれば、
いかにして効率よくエネルギーを利用するか、
というのがヒト文明存亡の最重要課題だということは、
容易に想像がつくだろう。
もしも恒星間航行に成功している文明があるとしたら、
その星はエネルギー問題を解決しているに違いない。
まずはその星全体で、
国や文化の違いなどによる差別化が生じることなく、
公平にエネルギーを利用できる状態にし、
さらにはその惑星系の太陽から、
十分なエネルギーを享受していることだろう。
地球の周りに巨大な太陽光発電パネルを張り巡らし
(そしてそれが小惑星に対するシールドになればなおよい。
今月だけでも危険な小惑星が2度も地球に近づいていた)、
そこから得られたエネルギーを、
国家の壁を越えて使えるようにすればよい。
そのためには、国家間で、ましてやどこかの国のように一国内で、
エネルギーに関する対立が生じているようでは、
こんな理想はまだまだ先である。
ただ、今までにほとんど見られなかった、
エネルギーに関する議論が生じてきたというのは進歩ではあるし、
これを機に、
「惑星レベルでのエネルギーの有効活用」というところまで考えてくれる人が、
もっと増えればよいのであるが。
別に原発を悪いとは思わない。
言ってしまえば、太陽だって巨大な原子炉なわけだから、
原子力エネルギーが効率のよいことは、はっきりしている。
問題は、そのリスクを曖昧にせず、
一部の阿呆が利権に走ることなく、
地球レベルでのコンセンサスを得た上で、運営すればよい。
エネルギー問題というのは、環境問題と同じく、
地球全体で取り組むべきレベルであり、
○○電力がどうのこうのとか、
そんな次元で話をしていたのでは、
人類の未来は甚だ暗いと言うべきであろう。