1982年のSFミステリー映画。
翼竜がニューヨークで次々に人を襲い、
それに警察チームが立ち向かう、というシンプルな話なのだけれど、
同時に発生した強盗事件とリンクさせて、
ストーリーに厚みを持たせているあたりは、さすが。
1982年といえば随分昔のようだけれども、
スターウォーズの1作目はその5年も前なわけで、
それと比べると、特撮のレベルは、しょぼいなんてもんじゃない。
でもその「しょぼすぎる」翼竜が、ニューヨークという大都会に突然現れて、
昔の映画によくある適度なグロとお色気シーンを交えながら進んでいく本作は、
バカバカしいのだけれど許せてしまうし、
ファンが多いのも何となく理解できる。
これがティラノサウルスとかの恐竜だったらつまらないんだろうけれど、
翼竜としたことで、マンハッタンという舞台のZ軸方向も使え、
何と言っても、古代アステカの神・ケツァルコアトルと結び付けて、
オカルト的な「おどろおどろしい雰囲気」を醸し出すことができている。
※厳密にいえば、「ケツァルコアトルス」という翼竜は、
アステカの神「ケツァルコアトル」から命名されているので、
当たり前といえば当たり前なのだけれど。
そしてラストシーンはお決まりのパターン。
円谷プロ的な懐かしさを求めたいときに、
ウルトラマンだと大人要素がちと足りないだろ、という人にはおすすめ。
けれど、決して一般向けではない。
適正価格(劇場換算):1,200円