芋虫や毛虫が、自分の前の道を横切る姿を見かけることが、稀にある。

不思議なことに、自分の横を並走している姿は見たことがないのだが、
それは単に視界に入らないだけか。

それはともかく、なぜ芋虫が道路を這う必要があるのかを疑問に思う。

彼ら・彼女らの母親は蝶もしくは蛾のわけだが、
母親は偏食の子供たちのために、

彼ら・彼女らが好んで食べる葉を選んで、
わざわざ産卵してくれる。

つまり、アゲハチョウはミカン系の葉に、
モンシロチョウはキャベツ系の葉に卵を産むというように。

なので産まれてきた幼虫たちは、
母親の親切を無駄にすることなく、

自分が産まれた木の葉を喰っていれば、
何の不満もないはずなのである。

なのになぜ???
敢えて道路をウネウネと這う必要があるのか??

考えられる理由を挙げてみる。

1.棲家であった木が枯れてしまい、葉が喰えなくなった。

2.棲家であった木に自分と同類のライバルが増え、
十分に葉が喰えなくなった。

3.棲家であった木が天敵の昆虫に眼を付けられ、
命の危険を感じた。

4.風で飛ばされた。

この程度で十分だろう。

さて、問題はここからだ。

1~3は、理由はともあれ「自らの意志で」棲家を離れたことになる(a)。
4は、不可抗力により棲家を離れさせられたものだ(b)。

————–
a.自らの意志で棲家を離れた
b.不可抗力により棲家を離れさせられた
————–

次に、棲家を離れた芋虫が、
「どこに向かって」道路を這っていたのかを考えてみよう。

可能性は2つあって、

————–
c.別の棲家に向かって這っている
d.ただ適当に這っている
————–

これは、せっかく僕の目の前を横切った芋虫のあとを、
根気よく追っていけば答えは分かるのだが、
生憎そこまでの時間がない。

僕が疑問に思ったのは、
芋虫の行動は、上記の(a,b)(c,d)のどの組み合わせなのかということだ。

一番ハードルが高そうなのだが「c」であって、
離れた距離から、自分の棲家となり得る木を探すのは、
余程の嗅覚(?)がないと難しそうであるが、

ただ、親御さんの蝶や蛾も何らかの方法で判別できていることを考えると、
不可能ではないのかもしれない。

が、さすがに芋虫にそこまでの能力はないだろうと考え、
可能性としては、

「a-d」か「b-d」のいずれかであって、
でもまぁ、何となく芋虫だけに「b-d」に落ち着くんだろうな、、と思っているのだけれど、

実は「a-c」だったりすることもあるから、
虫の世界は侮れない。

という、結論もとりとめもない話。

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