主にクラシック音楽の楽譜の成り立ちや読み方、
作曲家ごとの特徴などのあれこれを、
平易に解説した本。
僕みたいに子供の頃から楽器をやっていて、
早くから楽譜を読める人というのは、
音大にでも行ったのでなければ、
楽器を弾くだけで事足りるので、
実はそれほど楽譜に詳しいというわけではない。
なので、あらためてこういう本を読んでみると、
成程、と思える箇所も少なくない。
ただ、全く楽譜が読めない人がこれを読んでも、
楽譜が読めるようになるわけではないし、
やはり楽譜は読めるけど、
もっと詳しいことまで知りたい、という人向けかな。
印刷術が発展するにつれ、
楽譜の在り方も変わってくるという大きな流れを捉えながら、
作曲家個々の癖のようなものを楽しむのがいいかも。