最近の「ナショジオ」に、
惑星形成に関する3つの定説が見事に覆されたという記事があった。
3つの定説とは、
1.すべての惑星の軌道はほぼ真円である
2.恒星系のすべての天体が同一平面上を同一方向に公転している
3.海王星サイズの惑星は宇宙では珍しい
のこと。
しかしながら、太陽系外惑星が多く見つかるにつれて、
上記の3つを満たすような惑星は、
全体の3分の1ほどしかないというのだ。
一般相対性理論が、
水星軌道の微妙なズレを証明したことは有名であるが、
太陽系のメカニズムは、
ニュートン力学で語られるのが常識となっている。
ケプラーの法則を見ても分かるように、
太陽系というのは、あまりに「単純に」「美しく」モデル化されている。
広い宇宙に目を向けてみたら、
どうやらそれは我々の思い違いであったというのは、
(個人的には)結構ショックなのだけれども、
ショックから立ち直ろうと、
では他の惑星系にも当てはまる形成のメカニズムを考えろと言われると、
これがまた難しい。
おそらくN体問題とか、
系外からの影響を加えて理論を見直す必要があるのだろうが、
そもそもこの広い宇宙では、
ニュートン力学が均一に作用していない可能性すらある。
望遠鏡の発達で、随分遠い宇宙までも研究が進んだけれども、
実は太陽系誕生のメカニズムでさえ、
ふりだしに戻ったのかもしれない。