州境のホテルを舞台に、
訳ありの客たちが事件を引き起こすサスペンス。
ホテルという場所は、
容易に周囲から独立した設定にしやすいので、
こういう映画は、よくある。
つまり、特に目新しさはない。
(敢えてなのかもしれないが)セットも安っぽいし、
後半、カルトグループのリーダーみたいなのが登場してからは、
一気に話がつまらなくなった。
折角、秘密の通路から各部屋を覗くことができる、
という設定があるのだから、
もう少しそれを活かして、
宿泊客たちの秘密が少しずつバレていく展開にすべきだったと思うのだが、
急ぎ過ぎてドタバタ劇のまま終わってしまったという感じ。
ただ逆に言えば、頭を使わなくても観れるので、
娯楽映画と割り切ってしまえば、
そこそこは楽しめるのかな。
ストーリーの奥に乏しいため、
本格的なサスペンスを求める人には、
正直、物足りないと思う。
適正価格(劇場換算):1,100円