映画「笑いながら泣きやがれ」

2009年のスコットランド映画。

借金を抱え、コカインをやめられず、
妻や子供にも逃げられた、

下ネタが得意の、
「しがないコメディアン」である主人公のジョーイの、

破天荒ぶりと、
一人娘への愛情を描いたドラマ。

最初はコメディ系のドラマかなと思ったのだが、
ジョーイの士官学校の同級生と名乗る男(フランク)が登場してから、
内容がサスペンス調に変わってくる。

要するに、
フランクという男がサイコ野郎で、

士官学校時代の上司に復讐するために、
ジョーイを巻き込むのであるが、

まさに復讐をしている最中に、
認知症のはずのその上司が、
フランクやジョーイにまつわる、
過去の秘密を語り始める。

まぁそれが、
ジョーイの現在の不幸な境遇の、
原因ともなった秘密なのだと分かるのだけれど、

とはいえ、ダラダラ生活を送り、
笑えない下ネタしか芸がない主人公には、
あまり同情できないかなぁ。

興味深かったのが、
フランクがジョーイを、
士官学校時代の同窓会だと偽って、
元上司の復讐現場に連れ出した際の、

「同窓会なんて、
アメリカやイングランドじゃあるまいし、
スコットランド風じゃないよな」

というジョーイの台詞。

日本人には分かりづらいが、
ここ以外でも、

「イギリス」と一括りにできない微妙な内容が、
いくつかあったように思う。

とにかく、
フランクによる復讐の方法と内容が、

あまりにネチネチしすぎて不快なので、
そこが大幅な減点。

適正価格(劇場換算):1,200円