これは有名な話だけれども、
寝ているときに蚊に刺されると、
その一瞬の刺激をトリガーにして、
犯罪を犯し、逮捕されて、断頭台に送られるという、
長い長い一連のストーリーを、
夢は再生(?)するという。
この映画の大部分は理不尽なことだらけなのだけれども、
最後の最後で、あぁ、これは断末魔の夢なのか、と。
いきなりのネタバレですみませんでした。
ということで、
この映画についてはあまりストーリーを紹介しても意味がない。
ただこれを単なる夢と捉えるのか、
「夢の夢こそあはれなれ」(by近松門左衛門)式『インセプション』の亜流とするのか、
はたまた『シャッターアイランド』『パッセンジャーズ』等の、
倒錯系映画の系統と捉えるのか、
その辺りは観ている側の感性に委ねられそう。
映像も凝っていてなかなか楽しめる。
どうでもいい話だが、
ユアン・マクレガーが主演ということもあり、
最初これはイギリス映画なのかハリウッド映画なのか分からなかったが、
序盤でヒロインが飲んでいたのが「ディッケル」(バーボン)だったので、
後者だということで納得した。
まぁ、すぐに舞台はニューヨークだということが分かるんだけどね。
適正価格(劇場換算):1,700円