催眠療法をネタにした、2013年のイギリス映画。
競売会場に強盗が押し入り、
ゴヤの名画「魔女たちの飛翔」が盗まれる。
強盗集団はシメシメとばかりに、
アジトに戻って絵を確認すると、
何とそこには、額縁だけで肝心の絵がない!
これは間違いなく、
競売会場のスタッフとして忍ばせていた仲間が裏切ったに違いない、
ということで、彼を尋問するのだけれど、
絵をどこにやってしまったのか、記憶がない。
そこで催眠療法によるカウンセリングを受けさせて、
失われた記憶と絵画を取り戻そうとするのだが、
現実と催眠世界との行ったり来たりや、
カウンセラーの女性との三角関係などなど、
結局は、競売スタッフの記憶を取り戻すことに成功するが、
そこには更なる催眠療法の罠があった、というお話。
わりと良く出来た脚本だとは思うんだけど、
人の記憶を自由に操れる催眠療法なるものをネタにしている時点で、
何でもアリ感がハンパなく、
リアリティのかけらもないのがマイナスポイントかな。
あとは、カウンセラーの女性が、
いくら何でも欲出しすぎ、とは思うのだけれども、
そこはこの作品の味噌でもあるので、あまり触れないでおこう。
主役の3人の演技がまずまず魅力的なので、
そこそこ観れるというレベル。
若干ながらグロいシーンもあるので、
そういうのが苦手な方は、要注意かも。
適正価格(劇場換算):1,500円