2018年のアメリカ映画。
何らかの理由で人類が絶滅し、
少数だけが生き残った世界を描く映画は、
それなりに存在するが、
ウィル・スミス主演の、
あの『アイ・アム・レジェンド』のように、
どうしてもキワモノ系になってしまう印象。
それに対して本作は、
割と落ち着いたテイストの、
大人向けの映画かな。
主人公のデルは、図書館で暮らしながら、
町を一軒ずつまわり、
遺体や遺品の跡片付けをしていた。
そこに現れたのが、
グレースという女性。
もはや孤独に生きることを決めていたデルは、
最初は彼女とギクシャクした関係が続くが、
サバイバル生活の中で、
やがて心の交流が芽生え始める。
だがそれも束の間、
実はグレースには秘密があり、
そして自分たちが、
「地球最後の人類」ではないことを、
知らされることになる…。
もう15年ぐらい前なのかな、
『ドラゴンヘッド』という漫画があり、
それの映画(主演・妻夫木聡)のプロモーションに、
一時期仕事で係わっていたのだが、
なんかそれを思い出しますね、
特に、人のネガティブな感情をコントロール・・・
おっと、それ以上はネタバレになってしまう。
それほど週末終末感もなく、
最後も割と爽快に終わるのだが、
鑑賞後にじっくり振り返ってみると、
孤独とか、人付き合いってなんだろう?
と、ちょっと考えさせてくれる作品。
グレース役のエル・ファニングは、
姉のダコタ・ファニングよりも、
クロエ・グレース・モレッツに似ている?
と思うのは、自分がおっさんだからか。
ちなみに、これは余談だが、
シャルロット・ゲンズブールが出演しているのが、
こちらは地球滅亡の前日譚である、
映画『メランコリア』の続編っぽく思えなくもないので、
ニヤリとさせられる人もいるかも。
適正価格(劇場換算):1,800円