今日は約6年ぶりの人間ドック。
新宿にある某病院にて、
フロアを移動するためにエレベータに乗ったところ、
入院しているらしい男性の患者さんと一緒になった。
見たところ70歳前後だろうか。
カートのようなものにつかまりながらの歩行が、
何とも痛ましい。
エレベータの扉が閉まると、僕に話しかけてきた。
「もう10年もこの病院に通っていて、
病院はどんどん綺麗になるけど、こっちはどんどんオンボロになっていくね」
そう言った男性の笑顔が何か淋しそうで、
エレベータから降りるときに、思わず、
「お大事になさってください」と声をかけたものの、
こっちまで何だか淋しい気持ちになった。
ハードとソフトの問題、とか、
そんな綺麗ごとでは済まされない、ずっしりしたものが残った。