お馴染みMr.ビーンこと、
ローワン・アトキンソン主演の、
「007」シリーズをネタにしたパロディ。
2作目・3作目は、既にこのブログでも紹介済みで、
これは第1作目。
うん、細部まで凝ってるし、
よく出来てますよね。
ストーリーとしてはちょっと重たくて、
フランスの富豪が英国王になろうとするのを、
阻止するという話なんだけど、
世界史の授業で習った方も多いとは思いますが、
ヨーロッパの王室というのは、
各国入り乱れての王権の奪い合いなわけで、
我が国のような平和な(?)皇室とは、
違うわけです。
特にイギリス王室といえば、
血腥い事件もあったり、
異民族に奪われたこともあったり、
さらにそこに宗教事情もプラスされ、
昨今のEU離脱と合わせて考えると、
なかなか複雑な事情と国民感情があるのではないか、と。
でもそれを堂々とネタにしてしまうのが、
この映画の凄いところ。
日本だったら、
「天皇家が中国人(あるいは韓国人)に乗っ取られる!」
みたいな映画は、おそらく審査が通らないでしょう。
とはいえ、この映画は、
英国による愛国精神溢れた映画で、
例えば主人公が、
「フランス人は侵略された時の案内役ホストがお似合いだ」
なんて言ってしまうあたりは、
ここまで言っていいの!?
と思ってしまうが、
この映画の公開は2003年、
この辺りから既に、
Brexitの兆候は始まっていたのか。。。
とまぁ、
色々なことを考えさせてくれる映画ではあるけれども、
単純におバカ映画として観ても楽しめます。
適正価格(劇場換算):1,500円