2015年のフランス映画。
なかなかの秀作サスペンス。
作家志望だけど才能がない主人公が、
故人の作品を盗作して成功する。
ここまでは、よくある話、
というか、お決まりのパターン。
この映画の見所はそこから先で、
美人の妻や名声を得たのも束の間、
出版社は次の作品を急かすし、
銀行は借金返済を迫ってくるし、
そして予想通り、
盗作を見抜く人物が現れるし、
さぁ大変。
主人公はこの苦境を乗り越えるために、
遂に犯罪に手を染めてしまう…
というお話。
バレそうでバレない主人公の犯罪が、
観てる方としてはハラハラの連続で、
表では幸せな作家を気取りながら、
裏では苦悩するというギャップも、
うまく表現できていると思う。
そしてラストシーンも切ない。
ハリウッドだったら、
もっと軽いノリになるんだろうけど、
そこはさすがにフランス映画。
やっぱり見応えありますねぇ。
南仏(たぶん)の空気感と、
主人公の緊張感とのコントラストも、
お見事でしょう。
うーーーん、
タイトルがチープなこともあり、
期待してなかっただけに、
これはなかなかのオススメ映画。
適正価格(劇場換算):1,800円