2003年USのサスペンス。
芥川龍之介の『藪の中』を映画化した、
黒澤明の『羅生門』、
それをさらに大胆にリメイクした、
ということなのでしょう。
舞台はパナマのジャングル。
サミュエル・L・ジャクソン演じる、
鬼軍曹が率いる軍隊のチームが、
嵐の中訓練を行っていたが、
軍曹を含む何人かが、
殺される&行方不明という事件が起きてしまう。
生存者は2名。
元軍人の主人公(ジョン・トラボルタ)が、
その2名への尋問を任されるが、
2人の話の微妙な食い違いや、
思わず手に入れた証拠から、
裏に潜む謎の組織の存在が明らかになる、
というストーリー。
とにかく、ラスト30分ぐらいの、
何度も繰り返されるドンデン返しが圧巻で、
ノーマークの作品だったけれども、
これはかなりイイ線いってる。
ジャングルを舞台にした閉塞感もあって、
謎が徐々に明らかになる前半だけでも、
十分に見応えがあるのだけれども、
ドンデン返し連続のお陰で、
かなりの濃密度。
ただ、登場人物の「名前」が、
ストーリーのポイントにもなっているので、
外国人の名前がなかなか覚えづらいのが、
やや難点ではあるかな。
何度か一時停止&巻き戻しは、
マストになるだろう。
適正価格:(2,000円)