2023年USのSF映画。
もはや、
「インデペンデンス・デイXXXX」というB級SFは、
様式美と呼んでいいレベルまで、
定番化しているわけだが、
この作品は、
それらの中でもかなり異色。
そもそも本家「インデペンデンス・デイ」すら、
あの「宇宙戦争」のオマージュであり、
そのキーワードは、「ウィルス」。
「宇宙戦争」のエイリアンの弱点だった、
地球上のウィルスを、
「インデペンデンス・デイ」は、
コンピュータウィルスに置き換えたわけだが、
この「インデペンデンス・デイ2024」は、
ウィルスではないが、
もっぱらナノレベルの生命体による、
地球侵略に焦点を当てている点で、
原作により近く、
かつ同類のB級SFとは、
一線を画していると思うのである。
以前から、
個人的に主張していることではあるが、
仮に地球に侵略するエイリアンがいるとしたら、
巨大宇宙船を飛ばすような、
エネルギー効率の悪い方法は、
絶対に採用しないはずで、
それこそ、ナノレベルの、
宇宙船なり生命体なりを、
地球に送り込むという戦略を、
採るはずだと思っている。
この映画では、
最後の最後に、
とってつけたように、
巨大宇宙船が出てくるけれども、
まぁそれは、
水戸黄門の印籠のようなもので、
予定調和のお約束。
やはりこの映画の見所は、
プロキシマbから届いた、
ナノレベルの有機体が、
地球を蝕んでいくという点なわけで、
一風変わったエイリアンを描いた、
というチャレンジ精神を、
評価したいね。
適正価格(劇場換算):1,300円