ダヴィッド・ベシス 著「こころを旅する数学: 直観と好奇心がひらく秘密の世界」(晶文社)
ポップなタイトルと表紙で、

これを読めば、
数学大嫌いな自分でも、
数学が得意になれるかも!

となりそうだが、
実際は全然違う。

著者が言いたいことは、

要は数学には論理的思考よりも、
直感や想像力が大事、

ということなのだが、

でもその直感や想像力って、

例えば、
いろんなパターンの問題を解いたり、
難問に取り組んで挫折したり、
などなど、

それなりに訓練をしないと、
自然と身に付くものではないわけで、

著者は「モノの見方」というけれど、
それも同様、
一朝一夕でモノの見方を、
ガラっと変えられるわけなどない。

つまりこの本は、
全然初心者向けの本ではなく、

ある程度数学を嗜んだ人が、
さらに上を目指すための本、
という位置づけなのだが、

ただそれにしては、
やたらと抽象的な話が多いし、
(それ以上に、鼻に付く話も多いのだが)
要するに、中途半端。

著者の頭の中にあることを、
あまり整理せず、
ゴールも明確にせず、
ダラダラと述べてしまった感じ。

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