植原 亮 著「科学的思考入門」(談社現代新書)
因果関係とか、
演繹的思考とか、
実験による実証とか、

理系にかぎらず、
文系の人であっても、

ビジネスの現場で、
必須となる思考法について、
解説した本。

「数学なんて実社会に役立たない」
という意見をよく耳にするが、

それはその人が、
そのレベルの仕事しかしていないからで、

高給取りになればなるほど、
科学的思考が欠かせないことは、

断言できる。

さて、本書で紹介されている、
「科学的思考法」の中で、

個人的に、おっ、
と思ったのは、
「反証主義」。

反証主義とは、

優れた理論というのは、
必ず反証の余地を、
残しているものであり、

かつ、
いかなる反証にも、
耐えうるものである、

というもの。

これもビジネスの現場、
たとえばプレゼンを例にとるならば、

完璧なプレゼンというのは、
クライアントを「ぐぬぬ」と思わせてしまい、
実は、よろしくない。

そうではなく、
敢えてギモンや反論の余地を、
残しておき、

クライアントから、
質問や意見を出させたうえで、
論理で納得させる。

これが、
優れたプレゼンテクニックなのでは、
と、思うわけです。

AI時代になり、
もはや我々自身が思考するよりも、

AIに思考させる、
ということの方が多くなってきた。

ただ、AIというのは、
優れたインプット(プロンプト)がなければ、

優れたアウトプットを、
提示してはくれない。

優れたプロンプトを作るうえでも、
「科学的思考法」が大事だということが、

この本を読めば、
理解できるはずである。

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