最近、ニューヨーク州のロングアイランドに、ニコラ・テスラの銅像が立てられたという話を聞いた。
エジソンが正統な発明家として見られるのに対し、
テスラの方は、「異端の発明家」とされることが多いが、
彼の科学への寄与には、軽視できないものがある。
真偽のほどは分からないが、テスラの研究のひとつに、
「地球の自転を利用したエネルギー」というものがあったという。
なるほど、地球はそれ自体が巨大なコイルであるとみなすことができる。
(それゆえ、磁場が発生している)
であれば、そこからエネルギーを取り出すことは、理論的には不可能ではないように思われる。
太陽光発電や地熱発電、風力発電など、地球の惑星規模の活動に目を向ければ、
まだまだエネルギーとして活用できるものがありそうな気がしている。
雷、台風、地震、火山噴火、津波、潮汐力、プレートテクトニクス、重力・・・etc.
これらが、瞬間的にでも莫大なエネルギーを保持していることは明らかなのだが、
問題は、予測できないことと蓄積できないこと。
いや、おそらくできるのだが、コストがかかりすぎる、というのが本音だろう。
つまり得られる価値よりも、そのために消費する価値の方が、大きすぎる。
payしない、というわけだ。
このブログでも常々書いているように、
現代科学が総力を持って取り組むべきは、エネルギー問題である。
はっきり言って、原子力発電は、理論的には、「もう古い」。
今こそ新しいエネルギー理論を生み出さねばならないのだが、
おそらくその障害の最たるものは、予算がつかないことだろう。
政府としては、原発の方がカネになる。
だから、成功の保証もない、そんな新しいプロジェクトなんかに予算はつけられない。
エネルギー問題が、純粋な科学ではなく、「ビジネス」と化してしまっているのは、
ただただ、嘆かわしい限りである。
ニコラ・テスラのように、全身全霊で発明に取り組み、社会に貢献できるような人は、
もはや現れないのだろうか。